地方で読書するなら、電子ペーパー端末!


【1.思い出のfool for the city】
宮崎に来てから5年程度たつ。
事ある毎に頭に浮かぶ問いかけは、宮崎は楽しいのか、という物だ。

南九州というくくりで見れば、楽しい。
無料で開催される歴史講座に、豊富な文化財、豊かな自然。

ただ、生まれ育ってきた環境とはいささか異なるのは事実だ。
悔しいが、それがたまに気になる。

例えば、古本屋だ。
私の出身である東京の自治体とその周辺には中高一貫校や大学が何校もあった。
このため、周辺の古本屋事情は驚くほど豊かで、雑誌や新書、学術文庫など安価な教養を提供してくれる場が沢山あったのだ。

そりゃあ宮崎市にもBook-offはある。
ただ、それは余りにも小さいし、1軒1軒が離れている上、あまり大きくないから梯子するのは自動車でも面倒くさい。
電車やバスでの通勤・通学の人も少ないから、新書や、出版されて間もないライトノベルとか海外SFとかもあまりない。
じゃあ新刊でと言われると、この県内、書店は面積に比べて棚が低く、間も開いていて意外と在庫がないんですな。

欲しい物が欲しい時に手に入らないし、おまけに目と手にする機会も少ないから、感覚も鈍っていく。
こればかりは仕方がないし、地元の新古書店たちもゼロ年代後半に閉店していったからない物ねだりと言われればそれまでだ。
しかし、このまま宮崎で中途半端なマイルドヤンキーとして埋もれていいのかという問いかけは、常に自分に付きまとっている。


【2.抗いの電子書籍
頭を抱える私は、ひとつの決断をした。
電子書籍を買おう。
電子書籍は新刊でも紙の本よりも安いし、ダウンロード販売だから注文してから待ったり、運送業者とタイミングを合わせたりする必要はない。
欲しい物を欲しい時に、しかも安く手に入れられる。
出版レーベルによっては、本を重版しないで古い本は電子化だけしているところもある。
ネックとしては、端末の問題だ。スマホタブレットの液晶だと目が疲れるし、インターネットが出来る環境では読書に集中もできない。
結論、電子ペーパーの専用端末が必要だ。
Lideoや楽天koboなど候補は幾つかあったが、欲しい本を何冊か検索して最終的にAmazon Kindleに落ち着いた。
外国のAmazon電子書籍のパイプラインを一任する事になるのは面白くない。しかし、読みたい物を我慢しないという目的のためにはやむを得ない選択肢である。
ちょうどKindle2000円オフのキャンペーンもやっていたので、さっそく注文してみたぞ。


【3.到着! Kindle
そんなわけでついに買いましたAmazonKindle。

本体は意外なほど軽く、スマホみたいな持ち方もしないから、読んでいて手が疲れない。目への負担も通常の液晶よりもはるかに少なく、寝しなに読むとしっかり眠くなるぞ。
さすがにスマホのようにぬるぬるとした動きはできないけれど、今のところは文字データだけだから、そんなに画面を動かす必要はないので気にならない。
あと、楽天koboだとページをめくるたびに画面が白黒反転したけれど、文章だけ読む分には、スムーズに画面が切り替わる。書店の店頭でkoboを試した時にはがっかりしたので、これは嬉しいサプライズだ。


【4.Kindleライフのこれから】
さて、それで電子書籍ライフを浴びるように楽しんでいます、めでたしめでたしと言えればいいのだけど、今月は帰郷とスマホの買い替えときてKindle端末の購入と出費が相次いだので、購入は2冊に留まり、あとは立ち読み用の冒頭部分だけ無料DLした書籍ばかりになる。
ただ、宮崎だから読書ができないという事もなくなったし、何かを読みたい時にコンビニの週刊誌で外れの週でも買ってしまうような事はなくなった。
本を買うにもスペースを気にしなくていいのはありがたい。

ただ、買い過ぎた時に古本屋に売って小遣いを稼いだりする事はできなくなったのは事実。
少し財布のひもを締めて行きたいものだ。