シイタケ栽培始めました(マジ)


【1.イトーヨーカドーさんの粋な計らい】
 田舎に移住し腰を据えてかというと、そうではありません(苦笑)。
 もっと身近なベランダ菜園のおはなし。

 近所に建つイトーヨーカドーの一階に園芸店があります。
 アパートやマンションなど庭のない最近の家庭事情を反映してか、ビールジョッキ型の植木鉢で育てる枝豆とか、小鉢で育てるブナやミズナラの木とかまあ、スペースを取らずにユーモラスなインテリアとして園芸を楽しむ商品が主力としてレジの近くに置かれるのが常ですが、その日は違いました。

 切り出したてのような丸太がごろごろと何本も並んでいるではありませんか。
 ――まるでアレじゃないか!
 近寄ってみると、まさにビンゴ。
 丸太はシイタケのホダ木で、家庭で簡単にシイタケを原木で栽培できると言うのです。
 うおおお、菌類ですよ、菌類!
 密かに園芸を趣味にしてアサガオやヒマワリを初め、ピーマン、ソラマメなど野菜まで栽培したワタクシとしても菌類栽培は未知の分野で、心が躍ります。
 まあ、滝本竜彦さんや乙一さんの対談とか、ゆずはらとしゆきさんの小説を読むと、ワタクシの少し上の世代だと魔法のキノコを栽培するのが流行っていたみたいですが、そこは目を瞑りましょう。
 ちょうどサンプルとして何株ものシイタケが発芽したホダ木を脇に置いてあるのも中々心憎い演出でした。
 舞い上がったワタクシはレジで560円を払うと早速一本のホダ木を購入したのでありました。


【2.下準備】
 そんなわけで購入したのが、下のホダ木でございます。

 樹皮もそのままの切り出しただけの木に見えます。が、よく観察すると表面に合成接着剤のような何かが塗布されたような部分があり、そこに菌を打ち込んでいるようです。

 買った状態の原木はただの生木であり、菌は休眠状態です。活動させるには、ホダ木を12〜24時間程度水に漬ける必要があります。
 お店での説明では、プランターに水を張る事をおススメしていました。が、プランターを買った時についている筈の栓をなくしてしまったようなので、別の手を使いました。
 プランターに買った時のビニールを突っ込み、そのまま原木と水を投入します。これで幾分か水の節約になりました(苦笑)。

 そのままだと浮いてくるので、原木の上には重石として植木鉢を載せました。水責めとマニアックな植木鉢責めというのは中々ワクワク……あ、いえいえ未知の農作物の栽培に関するワクワクに訂正しますね!

 初日はここまで。あとは翌日に持ち越しです。
 また機会を見て更新するとします。