ビン・ラディン氏、死亡。

asahi.com(朝日新聞社):米大統領の評価、ビンラディン容疑者殺害で大幅改善=米世論調査 - ロイターニュース - 国際 asahi.com(朝日新聞社):米大統領の評価、ビンラディン容疑者殺害で大幅改善=米世論調査 - ロイターニュース - 国際
 殺害というには被害者ではないし、戦死というには暮らしていた屋敷は豪華すぎる。
 何はともあれ、あれから10年か。

 アフガニスタンからのアメリカの撤退は今年の7月。オバマ氏の再選を賭けた次の大統領選挙は近付いている。
 色々なポイントが控えた中での今回の作戦行動は、取り敢えずはオバマ大統領への支持率アップという結果が出ている。

 個人的には、ビン・ラディンが行動するに至ったサウディアラビアの体質、アメリカのイスラエルへの過剰な支援などは、この10年で明らかになったものの、変わる兆しはなく、果たしてこの幕引きを素直に喜んでいいのか、私としては留保したい。
 そりゃあ、ビン・ラディンが正義の味方とは思えはしないけれど。

 同時にオバマもまた正義の味方でもないが、しかし支持率上昇は歓迎したい。
 弱肉強食のアメリカ社会に医療保険制度改革などの福祉の概念をもたらしたのはオバマである。
 また、前アメリカ大統領のブッシュはキリスト教福音派の影響が強く、イスラエルへの過剰なシンパシーを持っていたことは明らかだ。
 だからこそ、オバマにはもう一期大統領をやって、アメリカを変えきって欲しい。
 変わってもアメリカはアメリカに過ぎないのだけれど、仮にブッシュが3期目をやっているよりは、今のアメリカの方が遥かに良いことは間違いないし、より変わっていく可能性は残されているのだから。