食べられる物がご馳走です〜最近のセルフ餌やり事情

senri_gusuku2014-10-20

今週のお題「我が家のご馳走」
【1.鍋と節約】
 自動車を買うための節約の一環として本格的に自炊を始めたわたくし。
 当初の料理は、会社の同僚のアドバイスもあり、鍋料理とした。
 これがうまかった。出来合いの惣菜より自炊した料理は味が数段勝る。

 汁物とおかずを兼用できるから、あとあとの片付けも楽で良い事づくめだった……はずなのだが、そうも問屋が降ろさなかった。
 スープが煮えたぎり、具材に熱が行き渡るまで時間がかかるのだ。
 やり方がまずいかもしれないけど、出来上がるまで1時間以上かかる。
 それをスープや具材の追加で延ばし延ばしして、3ー4日持たせて、総菜で週末になだれ込み、休みの日は料理と片づけで暮れていくのがここ2年の流れだった。


【2.こんにちは、フライパン】
 自分でもよくぞ飽きなかったと感心する。
 さすがにこんな生活も嫌気がさし、しばらく総菜生活を続けた後、わたくしはレトルトコーナーを訪れた。
 CookDoのようなレトルトが自炊への第一歩だと、会社の後輩や家族から聞いたからだ。
 見ると、たいていの品が今までの鍋ではなく、フライパンが調理器具の主体だった。フライパンと言えば家にある。あるのだが――、あまりにも小さく、目玉焼きを作るくらいしか満足に活躍できない品だ。
 小さすぎるフライパンは、炒めた食材をことごとく外へ脱走させてしまうのだ。
 うなった末、わたくしはドンキホーテで28センチのフライパンと蓋を購入した。本体は2500円くらいする。激安の殿堂でこの値段である。そりゃあ今までしかからなかったはずだ。期待と不安に胸をざわめかせながら、リュックサックに会計済みの調理器具を突っ込んで自転車のペダルを漕いだ。余談ながら、数日後に近所のコスモス薬局で980円で同サイズのフライパンが売られていることを知って地団駄を踏むことになるけれど、それはまあ重要な話でもないだろう。


【3.イロイロ炒める】
 そんな訳で始めてみたぞ、レトルト具材の炒め物による自炊生活。
 まずは、茄子味噌炒め。始めた季節は暑かったので、体を冷やす働きがあるし、宮崎県の特産野菜である佐土原ナスなどもあることからチョイス。宮崎に来て1年目にナスステーキを作っていたこともあり、料理は比較的手軽だった。

 お次は、ジャーマンポテト。ドイツが貧しい時代によくジャガイモを食べていたという故事から安い野菜という先入観があった上、子供の頃からのフライドポテトやポテトチップスによる洗礼を受けた現代人としては、チャレンジしたい物だった。ただ、ジャガイモ特有の芽をとる作業と、タマネギの皮むきがあり、調理時間は長め。ただし、手順次第では時短が劇的になるので、やりがいはある。

 最後に、一番最近に取り組んだ大根の油揚げとそぼろ合えだ。
 名前通りの材料しか使ってないので、今までで一番調理が楽だったぞ。

【4.おしまいに】
 茄子味噌炒めや大根の和え物などは20分程度でできた。おかずとしては3食くらいで食べきってしまうのだが、作る時間が短いのと、鍋と違ってフライパンはテフロン加工されているから洗うのも楽だ。
 結果として、自炊率は以前よりも高くなって財政的には大いに助かっているし、鍋では使いづらかった食材も使えて食事が楽しくなっている。
 実にありがたい。ありがたいものだが、困ったことに食材や料理への新奇探索の好奇心がムクムクと頭をもたげてくると言うもの。
 それはそれでいいのだけど、料理ばかりしているのも公私ともに進まないので、もう少し時短を意識して進めたいなあ。
 彩りと実質と。人生は相反するテーマをいかにバランスを取るかが、それぞれの生き様ですなあ。