舞乙HiMEとか、サイバーフォーミュラとか
【はじめに】
久行宏和画集を買いました!
表紙を見てピンと来た方はその通り、舞HiMEとか、舞乙HiMEとか、GEAR戦士電童、そしてサイバーフォーミュラのキャラデザをされた方なんですな!
近年では、クイーンズブレイドの一部キャラとかボトムズの新作の一つケース・アービンのキャラデザが主な仕事になりますです。
心の中の萌え成分が足りなかったのと、アービンのヒロインの一人であるイシュルーナのツンデレ感が程良かったので、発売から4年以上たっていますが、画集を手に取りました。
【絵の感じ】
さて、出版から4年間放置していたことから想像がつくように、私自身そこまで久行氏のファンではありませんでした。
舞HiMEの絵はやや太めで野暮ったく、美少女PCゲームなど最先端の萌えに比べると見劣りがしていたからです。
4年経って見てもそう感じはするのですが、代わりに新しい発見がありました。
描線は鉛筆タッチで結構柔らかめだし、アニメーター出身だけあって動きのあるキャラの絵が破綻なく纏められています。
最も意外だったのは、サイバーフォーミュラの古い方の絵でした。
今の絵とは対極的なスレンダーなキャラクターで、目も大きめでキラキラ。古めかしさはあるのですが、一般的にはこちらの方が綺麗ともてはやされそうな気もします。
【絵の幅】
思考がインコの頭のように一回りして、これって最適化なのでは? と思い付きました。
ろりぷにとはまた別の方向性なのですが、丸っこい絵はやはり親しみがわきます。また、極端に崩れた表情でも違和感なく表現できる幅があるとも言えます。
何よりキャラクターが洗練されきっていないため、逆に肝っ玉母さんとか、おっさんとかまあ理想化されていない造形のキャラクターも違和感なく表現されるんですな!
一枚絵としてよりもアニメ、そして美少女だけよりも作品世界を表現するために作られた絵柄なんだなあ・・・・・・と納得した次第でございます。