パチンコ〜いつか来た道、これから通る道〜

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【1.パチンコ『だけ』にとどまるんでしょうか?】
 わし自身はパチンコ自体やらないし、パチンコを主に嗜んでいる方とはそりが合わないのだけど、節電を名目にパチンコだけを叩くのはどうなのかなあ、と思うわけです。

 パチンコだって日本に立地して、日本のキャラクターを使って商売している。商売だから消費税だってかかるだろう。震災の復興のために、日本の経済を回すのならば、パチンコは必要だ。
 何より、娯楽を一つ否定したら生活に必要のない多くの娯楽にまで芋づる式に問題が起きることは想像に難くない。
 都条例でまんがやアニメを否定した知事の事だ。
 今度は深夜アニメは電気の無駄だとか言ったり、ゲームセンターやゲームショップ、メイド喫茶模型屋みたいな娯楽産業が否定されていく可能性はないわけではないだろう。


【2.カジノ特区構想ってあったよね】
 そういえば、石原慎太郎は一時期カジノ特区構想を持っていたけれど、あれはどうなったんだろうか?
 パチンコもカジノもギャンブルで、『あまり高尚な遊びとは言えない』のは、いずれも同じだ。
『私が間違っておりました。東京は治安のいい文教都市を目指します』
と言うのならばともかく、石原氏はなかなか言ったことを覆さない。
パチンコ狙い撃ちは何だか将来的に自分の作る特区に元パチンカー達を引き寄せるための前工作と見えなくもない。


【3.じゃあ、このままでいいの?】
 勿論、別の側面からパチンコを否定する事はできる。
 否定する対象をパチンコに限らず、幅広く身の回りすべてに広げていく考え方だ。
 浜岡原発も止まるし、今後のエネルギー資源の問題を考えると、今の豊かな生活をそのまま続けていいのか、できるにしても、今一たび『痛みに耐えて』代替の自然エネルギー発電設備が整うまで以前までの豊かな生活を自粛する必要があるのではないか。自粛すべきはパチンコや娯楽だけにとどまらず、我々の日常生活すべてに当てはまるのではないか、と。

 乙武洋匡氏の『不謹慎房』叩きに対して多くの人が喝采を送ったが、しかし東北の人が苦しみ、計画停電すらあったこの震災で『不謹慎だ』と思う気持ちは誰しも心の中で持ったはずだ。
 その気持ちからパチンコを叩くのならば、今一度自分たちの生活を見直そうではないか。


【4.ゆるく進む社会を目指そう】
 今ある娯楽を否定すれば必ず社会に歪みがもたらされる。禁酒法時代のアメリカでマフィアが勢力を伸ばしたように、何らかの反動のリスクは常に付きまとう。

 まあ、だから皆お互い様の気持ちを持って省エネに取り組んで、パチンコは大目に見て欲しいし、ついでに都条例も覆そうではないか、と申し上げて結びとさせていただきますです。