Comptia A+ 220-701、220-702 合格しました!


【1.はじめに】
 仕事でITに日々触れ、資格の勉強をしていてもそこで得られる知識は限られてきます。
 専門教育を一切受けない状態でデータセンターのオペレーター業務に放り込まれたときは、手順書に従って作業するレベルが求められ、自分自身のオリジナリティや工夫は邪魔になるだけでした。
 が、いざ障害が起きると日々の業務のルーチンワークを越えた背景の理解が要求され、訳が分からないまま罵声と怒声の中、夜勤で腐った脳を回し、食い下がり食い下がり仕事を回して行く日々でした。
 偽装請負二重派遣がまかり通るIT業界に基礎知識なしで飛び込んで行かざるを得なかったからやむを得ない話ですが、嘆いても他の道はありませんでした。
 資格試験は、ある時はあらがうため、ある時は会社の方針での勉強をして理解しようとがんばる物の、どう頑張っても基礎知識が身に付いている感覚が拭い切れませんでした。


【2.Comptia A+とは、なんぞや】
 そんな屈託を抱えながら、IT業界で環境を一新した私は新しい資格に出会います。
 Comptia A+。ITの基礎の基本である、ハードウェアとソフトウェアの違いをしっかりと考える事から教えてくれる資格です。
 基礎や基本というと基本情報やITパスポートもありましたが、これらの国家資格はソフトウェア開発者やインフラエンジニアだろうといっしょくたにしたITエンジニアを対象にした資格です。
 またそれぞれがITSSのレベルで1や2に位置する物の、ITの基礎的な部分から応用的な部分もカバーしているが故に、ハードウェアよりの基礎の基礎をきちんとやりたいという要求にはなかなか応じられる物ではありませんでした。
 ComptiaA+はITの基礎の基礎であるPCに対してきちんと考える能力を与えてくれる資格でした。

ITSSレベル:1
◆出題数:100問(220-701、702)
◆試験時間:90分
◆合格ライン:100〜900のスコア形式 675スコア以上(220-701)
100〜900のスコア形式 700スコア以上(220-702)
◆受験料:22,099円 1科目につき
◆リテイクポリシー:なし?
◆勉強期間:1週間(70-220)、2〜3週間(70-221)
◆試験結果:820(70-220)、775(70-221)で合格

【3.勉強法】
 TAC出版から問題集と教科書が出ていますが、前半戦のEssentialsは問題集だけでいいでしょう。
 ほぼ1週間の期間――平日はあまり勉強できないので実質土日――で合格することができました。
 くせ者なのは後半のPracticalで、こちらは消火剤やらプリンタのインクの工業規格やら出てきてびくびくしますが、基本的には問題集をやって分からない所を教科書で復習できればOKでした。

【4.効用】
 内容的にはすこし時代遅れなところがあり、Windowsの最新OSはVistaまでしか出てきませんでした。
 ただ、この資格で考えることができる『ハードウェアか、ソフトウェアか』という基礎は時代を下っても変わることはありません。
 それまで考えた事がないジャンルでしたが分かれば楽しいし、やっと専門学校や理系学科を卒業した人に基礎力で近付けたかと安心を得ることができました。
 ITで道に迷った時は是非取得する事をおすすめします。