写真は格好いいし、未来があるね
ニュース - 科学&宇宙 - 翼胴融合、未来の旅客機技術(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
ホンダのビジネスジェットやMRJ、そして川崎で試作中のP-Xの民生版と日本の旅客機は21世紀活況を呈しそうでワクワクしているわけだが、海の向こうのアメリカではとんでもない旅客機を試作していることがこの記事で分かった。
ボーイング社では輸送機もしくは旅客機のテスト品としてステルス爆撃機B-2顔負けの全翼の実験機X-48を作っていたのだ! あ、ちなみにB-2はノースロップ・グラマン社ね。
記事によると、全翼機は抵抗が小さく、空気力学的な効率が高く、燃費が良くなるのだという。
ここしばらくナショナル・ジオグラフィックの記事では燃費が話題になっている。
まあ、飛行機は高速で遠距離までいけるけれど確かにコストは高いからねえ。
ただ、ワタクシとしては、もう一つ考えてほしい課題がある。
それは離着陸の距離の短縮だ。
日本だけの問題かもしれないのだが、空港の設置や拡大は地域社会と大変な摩擦が伴う。
成田空港の用地の買収は住民の反対運動にあっているし、離島への空港の設置は環境破壊のリスクを問われている。
必要とする滑走路を短くすることができれば、用地買収の問題も幾許か緩和されるし、離島の環境破壊リスクも下げられる(ただし、離島の環境をより保全するならば水上機の導入や、近海にメガフロートを設置して空港にして、島までは船便を出す方が望ましい)。
また、この事は当然インフラとしての空港の設置コストの低下と、滑走路の維持費の低下ももたらしてくれる。
全翼機が空気力学に適うのであれば、ひょっとして離着陸の距離も短くなってもいいと思うのだが、どうだろうか?
普段生活する上ではあまり意識しないが、北海道や九州・沖縄地方の人間が東京や大阪に行くのはそこそこ大変で、やはりどうしても飛行機のお世話になってしまう。
日本の地方の発展のためにも、新幹線などの鉄道交通だけではなく、航空経路も発展を図ってほしいものだ。
航空便のコスト削減と、より身近な存在としての飛行機があればいいのに、と思う。
三菱や川崎には、是非全翼のリージョナル・ジェットを作って欲しい次第である。