高城見学余禄

 昨日の事ですが、宮崎駅から電車で1時間くらいの場所にある山之口という駅に行き、城跡(高城、もしくは月山日和城)を見学へ行きました。

 夜、宮崎市に戻ると友人がお酒を飲みたいとのことだったので、一緒に焼肉屋に。話題の一つとして、今日見たお城の話が上がりました。
狸「いやいや、大変でした。駅から車で5分というから、歩きで15分だと思ってたら、45分かかったよ。
 5分て法定速度を守っていないんじゃないか……。」
友人TS(えびの出身者)「信じたらダメですよ。宮崎の感覚はてげてげ(適当)ですからね〜」
狸「でもいいところでしたよ。
 川の土手にはツクシが生えていたし、山之口は無人駅で改札口には人がいないし、駅舎には無人の事務机が放置されていたし」

TS「衰えていく一方ですね。県内にはといった産業はないし!」
狸「確かに、日立のプラズマディスプレイの工場もあったけど閉鎖されましたね」
TS「やっぱ宮崎はダメなんでしょうか……」
狸「んー、まあ製造業自体が韓国や中国に押されて全国的にやられているので、必ずしもダメじゃないんだけどな……。
 ここはやはり東九州新幹線を通さないといけないな!」
 私は一緒に来ていた熊本出身者に声をかけました。
狸「そういえば、九州新幹線の影響か、熊本の地価が上がっているみたいっすね。
 観光客は鹿児島の方が4割増しだけど、地価は上昇していないみたいですね。
 さすが政令指定都市!」
YS「そうっすね。宮崎は地価が下がっているみたいですね」
 お説ごもっとも。
 確かに宮崎の地価は相変わらず下落傾向が続いているようです。
 東日本大震災で、東日本から退避や脱原発の風潮が強まっていますが、宮崎までその波及効果はなく、相変わらず地価は下がり続けています。

 最近は原発の避難区域の指定を半径50キロ圏内へとルールが変わりつつあるようですが、宮崎はそれでもまったくその50キロ圏内には入っていませんし、第二の都市の都城は盆地の中にあり、津波被害などもないので、今回の震災の避難先としてはうってつけなのですが、やはり知名度が低く、辺鄙なところにあるのがネックなようです。
 震災から1年がたちますが、おそらく遠からず原発についても再開されていくのでしょう。

 東九州新幹線に関しても、四国新幹線ほど熱意をもって推進していませんし、宮崎の発展はどうも遠いな、と感じました。