今朝がた見た夢

 悪い夢を見た。
 といっても大体がいつも見る夢の大半が悪い夢で仕方がないのだが、覚えているのも稀なので書いてしまおう。

 季節は夏で、夢の中の私はたぶん今と同じ年齢で、会社勤めをしている。
 ただ、何故か受験生で文系だったはずの私は理系の大学か学部を受験しようとしていて、苦労している。
 現実と同じく、数学と物理がからきし(実際には選択科目で物理を選んだ事はないが、実際やってもからきしだった事は想像に難くない)だったのだ。
 特に物理がいけない。苦手だったのに、2か月勉強していなかったのだ。
 どうしようか。
 迷ううちに、そもそもなんで大学に行こうとしていたのか考え出す。
 就職のため? いやいや、今だって働いているぞ。
 仮に会社を辞めて大学に行って、この就職氷河期に今の会社よりもいい会社に行けるわけがない。自分の年齢を度外視した考えはなおも続く。
 これはもう受験を辞めることを両親に伝えて――、いやいやそもそも就職して仕事できているのに何で受験にこんなに優先度をおかないといけないんだ――。

 論理的な矛盾に気付くとまぶたが開き、まぶしい夏の光の中から、薄暗い現実に引き戻された。8:30に起きればいい日なのに、6:00前の目覚めであった。

 晩の寝つきが悪く、寝入りばなの思考が続いて幾つも夢を見ていたような感触が残っているが、それでも目覚めた季節をしばらく夏と錯覚していた。
 そんな朝だったので、二度寝してやった。
 今度は夢を見なかったことを書き加えておく。