Good bye, Apple
米国、欧州で「次もiPhoneを買う」ユーザーが減少――Strategy Analytics調べ (ITmedia Mobile) - Yahoo!ニュース
Appleの顧客は忠実だったかもしれないけれど、いきなりのネームバリュー拡大に忠実でない顧客を大量に獲得したことがきっかけでしょう。
今auのガラケーを使用していて、そろそろスマホに買い替えようと考えているのだけど、iPhoneは恐ろしいほど人気が高いくせに値段が安い。
auにせよ、ソフトバンクにせよ、Appleが課している販売ノルマを達成するために国産のエントリーモデルよりも安い値段での端末供給だ。とても世界標準で大人気の端末とは思えない。
いきおい、それまでAppleの存在なんて意識したようなことのない方まで取り込んだのはいいけれど、Googleとの喧嘩から地図はボロボロのiPhone5を販売するし、Androidだって4.0になってぬるぬる動くようになると、これはもうiPhoneに固執する必要はない。
もちろん、iPhoneを開発し、タッチパネルによりそれまでのスマートフォンの概念を覆したジョブズ=Appleの偉業は計り知れないものがある。
だが、それは織田信長のような物だ。
織田信長は戦に明け暮れていた日本を一つにまとめ、天下統一をする土台を作った。また、石山本願寺に対して断固たる姿勢を取り、その後の日本に対して宗教が原因となる争いや、或いは科学の進歩の妨げになる要素を排除した。
日本に近世をもたらし、近代化の際の障害になるものを除いた革命児だ。
だが、さすがに現代の我々は信長のもたらした多くの犠牲に対して眉をひそめずにはいられない。
Appleに対しても同じことが言える。
私個人の考えで言えば、日本の通信キャリアに出費を強いて、国産スマホの開発の妨げになるiPhoneは市場からいずれ締め出すか、せめてその特権を破棄しておなじ土俵で戦って見せてほしいものだ。
なにしろauのスマートフォンスペック表で、なぜかiPhoneは他の端末と比較されることもない、特権的な立場を享受している。
いかんせん不公平ではないか。
だが、Appleをそのパイオニア精神の金城湯池にいつまでも浸らせていいものか。
かつて、SHARPの創業者の早川氏はこう語ったという『どんどん真似される物を作りなさい。他社が真似をしてきたら、その時は技術をもって他社を引き離していればいいんです』と。
iPhone5は大きくモデルチェンジした。
それでも、他社の進化し続けたスマートフォンに対して圧倒的な魅力の差を提示できているかとその差は狭まっているのではないか。
iPhoneにとどまる限り、Appleは老醜が見えてきたという物だろう。
さし当り、まずはその特権を手放して後発に道を譲っていただきたいものだ。