Googleで県は変えられるか

 何回か県のホームページの意見募集のページに意見を投稿してきたわたくし。
 イロイロ県にこうしてほしい、こうすれば良くなるのではないかと提案したのですが、どうも隔靴掻痒の感があります。
 自分の提案した物が、県にとってどれくらいの優先度を持つのか、予算上可能な物なのか分からないし、政治的な背景を理解してないから、的外れなのか採用されないんですな。

 例えば、鹿児島県よろしく市内に市電を引いて低炭素な公共交通を導入してほしいとする。
 実現されれば大変嬉しいですし、大いに利用するつもりです。
 ただ、現在の宮崎交通のバスだってガラガラだし、自動車が幅を利かせる宮崎県ではマイカー族の理解は得られないし、自動車のディーラーや整備工場などの事業に従事されている方からは票は得られまい。
 ともすると、私の着眼した点は結局余所者の視点でしかなかった事になるわけで、実現性はかなり低いでしょう。

 また、EDYWAONの一般商店での広い導入を例えば長野県佐久市のように進めていただきたいものですが、その資金はどこから出るのか。
 だいたい長野と宮崎だと、同じ地方で第一次産業が主体とはいえ、だいぶ違います。長野は東京近郊で新幹線も通っており、観光地は洗練されている上、高級な土産物屋が多く、農業の六次産業化なども比較にならないくらい進んでいるでしょう。
 では、宮崎を改革するのはどうすればいいのか。
 まあ、結局この辺が俗物の限界で、結局の所お金と人口がないからだろう、と言うことに落ち着きます。
 県に金を持たせるとなると、二通りがあります。
 県の産品をより多く買ってもらうか、観光客の増大です。
 外部のマネーを呼び込むわけですね。
 まあ、産業を起こすのもありですが、県内の経済界や日本経済に関して詳しい訳でもありませんし、コネもありません。
 県の産物の消費を呼びかけるのはいいのですが、致命的なことがあります。
 県の高速道路の敷設は不十分で、宮崎市から隣県の大分まで直結する東九州自動車道の開通はまだ三年も先です。
 宮崎港のフェリーは大阪までしか定期航路がなく、対岸の四国とすら直結されていません。
 このおかげで、東京では直線距離で宮崎よりも離れた鹿児島の野菜をスーパーで見かけますが、宮崎県内産の野菜を見かけるのは本当にまれなのです。

 残された手段は県内に観光客を呼び込むほかありません。
 幸いな事に、県内には旧跡も多くあり、歴史ファンである私には大いに楽しめるスポットが沢山あります。
 私の趣味はマイナーですが、これを広めて少しでも伝わる方に共感してもらえれば、と言うことで撮りためた写真をパノラミオというサービスに写真をUpしてみたんですな。
 パノラミオ。名前自体はなじみのない物ですが、れっきとしたGoogleの子会社で、Upした写真はGoogleEarthに反映されるというそこそこきちんとしたサービスです。
 無知と無関心こそが最大の敵と言うことで、多くの人がアクセスする可能性が高いところに写真を上げてイメージしやすくして貰うわけですな。
 この行動の問題点は、仮に観光客が増えても、成果は全く感じられませんし、成果があっても私に直接影響があるか、恩恵にあずかれるのはずいぶん先だろうと言うことです。

 ただ、この方式自体は今までの経済の流れに従っただけで、基本的には宮崎が豊かになっても、日本全体の景気悪化や収縮は止められないだろうし、よそに行っていたお金が宮崎に移るだけです。
 景気の回復は生産力の増大ーーそれは商品をだぶつかせるという意味ではなく富やマネーの増大ーーによってなされます。消費の増大はただの結果に過ぎないのです。

 日本の景気回復のためには、市場を増大させるためにまずは少子高齢化の解消と、若年層と女性の雇用環境の改善が最大の必要事項になるでしょう。
 宮崎だけをどげんかしていれば宮崎県民が幸せになれる時期はとうに過ぎているはずですが、地方在住だと、そうとまでは言ってられない状態でもあります。
 ひとまずは、日本の再生に自分の思いを反映して貰うのはこの日記に託し、まずは県の懐事情の改善に協力としましょう。