MCP Windows7 MCTS70-680合格しました!!


【1.はじめに】
 ITエンジニアとして仕事で常々ITに触れていると、あまりにも生活からかけ離れたことをしていると思うことがあります。
 今では日常生活にITインフラが深く浸透し、なくてはならない物であることはよく分かっているのですが、それ以前の問題として、私自身はそこまでITにどっぷりの人間なのかと疑問を抱くことがあります。
 PCではヘビーなゲーマーでもないのでビデオカードについてはとんと詳しくないし、自作などしたことがありません。
 自宅サーバーなんて仕事で勉強しなければというレベルの発想でしか考えたことがなく、それがあると何ができる、欲しいというレベルには達していないのです。
 一足飛びに応用を理解できるような思考ができない事が弱点であり、それ故にせめて基礎を固めたいと思うものです。
 WindowsでのActiveDirectory構築とかよりもインターフェイスになるクライアントについて知らなければという思いから、資格取得に走りました。

ITSSレベル:2
◆出題数:50問
◆試験時間:120分
◆合格ライン:750点
◆受験料:17850円
◆リテイクポリシー:2回受験して不合格の場合は2週間以上
◆勉強期間:1年3ヶ月
◆試験結果:595→437→760

【2.勉強法】
 さてさて、これほど苦労して受かったIT系資格試験はなかった。
 まあ、苦しめられたと言えば現職以前に受けた基本情報や初級シスアドやらイロイロございましたが、両者はともに未来の展望のない中アリバイ工作的に受けていた試験だし、基本情報に関しては初級シスアドもとれていないのに会社の方針で勉強を強制させられていて、本当に受からない気がしていて受からなかった、曰く付きの試験でした。
 で、このWindows7に関して言えば意欲はばっちりでした。だが、ここまで期間がかかった。
 それはなぜか。

 当初は翔泳社の教科書を買って合格ラインに達するまで(75%だから安全係数を取って85%くらい)勉強をした上で受験に望んだんですな。
 ところが、実際に試験を受けてみるとこれはびっくり。
 完全に理解していない……ことを突きつけられるだけではなく、文字表現や範囲が教科書にない物が続出したんですな。
 基礎にはなるが、これ以上の知識は手に入らない。
 これはイカン。
 勉強不足は復習をすればいいけれど、やっていない範囲はどうしようもない。二の策としてアスキーからでている問題集を購入して勉強するも、その内容自体は翔泳社と大差ない。
 うだうだしている内に身内の不幸や社内で首を突っ込んだプロジェクトで思いの外時間を取られ、リトライは半年くらい先になったんですな。
 この時点で以前の勉強していた記憶は飛ぶし、範囲は大いに更新されていた。
 2回目のチャレンジも上記の通り、1回目を下回る点数となって跳ね返ってきたわけですな。
 Windowsのシステムイメージの取得と配信のプロセスさえできればいいと思った物の、なかなか難しいものです。

 撤退したい気持ちは山々だったけど、7自体がVistaでがっかりさせられた後に出たちゃんとしたOSでXPモードによる仮想化など機能的にはとても大好きだった事もあり、奥の手を使うことにしました。
 クラムメディア問題集。
 1ヶ月4000円は痛いのですが、今まで失った分を考えると安いものです。
 何回か反復して自信をつけたところでテストを再々度受けようとしたところ、プロメトリックのお姉さんから恐ろしい電話がかかってきました。
「試験受けるの、3回目ですよね?」
 そうですけどー。1回目は半年前だというのに、リテイクポリシーは忠実に適用されるというのです。
「ページに書いてありますよね? 読んでますか?」
 客に対してなんたる威圧的な言いぐさ。
 うるせー。そんなのに考えが及ぶようならば落ちたりはしない。
 ぶーたれても仕方ありません。
 泣く泣く試験を2週間後にずらして3回目のチャレンジで取得しました。

【3.効用】
 この資格自体は、Windows7の基本的な操作の枠を通り越して純然たるWindows環境かつMS純正の方式で作られた社内システム・ネットワークの管理に使う物です。
 はたしてどこまでこの資格が実践で役に立つのかは未知数ですが、こうした環境での運用もあるのでしょう。
 Windowsのクライアント・サーバ環境でこう言うことができるんだとか、Windowsの機能拡張には可能性はあるけど相応のコストがかかる事が認識できた事と、MSの資格を舐めてはいけないことを認識できました。
 ただ、個人的には一番の収穫は、ITSSでレベル2の資格を取れたのが初めてだったので自信を一つつけられたという所でしょうか。