出身地を忘れた外交下手

麻生副総理「中国とスムーズにいった歴史ない」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 麻生副総理「中国とスムーズにいった歴史ない」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

まー、白村江の戦いとか元寇とか、そりゃあ大陸とうまく行かなかったエピソードは沢山ある。元のルーツはモンゴルだけど。

ただ、言っていい事と悪い事は当然あるし、全否定って快感はあるけどそれから先に繋がらないとは思うんですな。
古くは奴国や邪馬台国が金印(奴国の金印は福岡出土、邪馬台国は九州説がある)を貰って国内的には優位に立ったり、おそらく文物の交流でメリットを受けていたはずで、この事は北部九州の人間ならば分かっていなければ歴史感覚が疑われるというものだ。

遣唐使や遣隋使だって苦難の道はあったけれど、得る物があったから行った。
用がなければ行かなければいいだけの話で、だから菅原道真(これも太宰府天満宮が福岡にありますね)にが辞めさせたわけでしょう。

時代が下って戦後になると、日中国交正常化だって台湾だけを大事にしているだけでは経済的に発展ができないからやったわけだし、対日感情の悪化や尖閣諸島問題がある今日だってなおも我々はメイドインチャイナの品を使い、中国は我々の製品の輸出先である。

スムーズに行った歴史はあるし、今そうでないからと言ってこの発言をするのは、問題を解決する必要のない市井のおっさんの床屋談義レベルですな。
尖閣反日デモがあろうが、中国で日本製品は売らないといけないし、日本企業の経済活動は促進しないといけない。

民主党政権よりは経済的に上向いているけれど、それ以外の面では自民党政権交代前とあまり変わっていない。
民主党で何が起こるかわからないリスクは消えたが、自民党が何をするのかが分かりきっているゆえのリスクが目に見えた感じがするなあ。