CompTIA Storage+合格しました!

【1.はじめに】
 データセンターでオペレーターがやる仕事というと、決まった時間にジョブを打ち込んだり、バックアップ確認やテープ交換などの運用や、ネットワークやサーバの動作状態をミドルウェアで監視して上席へ連絡を取ったり障害対応する監視の二通りがあります。
 前者は退屈な定時作業になりがちです。特に集中バックアップサーバのようなテープライブラリのマシンですと、何台ものテープを寒いサーバ室で1時間がかりで交換してチェックシートを記入したりと、単純できつい作業で、なかなか仕事の意義が見いだせない物でした。
 まあ、社会人として責任はあるのは自覚していましたし、聞けば役割や機能などの説明されましたが、一つのシステムの中の一つの集中バックアップサーバであり、他にどんな選択肢があるのか、どうもイメージがわきません。
 ハードディスクに関しても、サーバには冗長性があり、それがRAIDによって担保されているのだとまでは学習していたのですが、クライアントと高価なサーバのRAIDを分ける条件として独立した処理機能を持つプロセッサやホットプラグを担保する対応HDDやバックプレーンなどが必要だとは知る事はありませんでした。

月日は流れ、とりあえずサーバローカルやネットワーク上のストレージ、そしてバックアップやについて体系的に学べる資格を見つけたので、早速チャレンジしました。


【2.学習】
ITSSレベル:2
◆出題数:100
◆試験時間:90分
◆合格ライン:100-900のスコア形式720スコア以上(80%程度?)
◆受験料:33183円
◆リテイクポリシー:なし?
◆勉強期間:3か月(正味2週間)
◆試験結果:769

さて、結構期間がかかっていますが、だらだらやったので追い込みをかけた2週間くらいで普通の人は取れると思います。
追い込み期間は毎日2-3時間……と言いたいところですが、週中には結構くたばって勉強できませんでした。
ダメ人間万歳。
勉強方法ですが、一般的な教科書はあるのか、ないのか……。
SNIA日本支部で何冊か参考書がありますが、出版年度が少々前なので心配ですね。
http://www.snia-j.org/tech/book/
基礎理論は同じだと思うのですが、たぶんWebなどで販売されている問題集が良いでしょう。
私も人から譲られた問題集で勉強しました。

ホストバスアダプタ(以下HBA)や、ファイバチャネル(以下FC)スイッチの各ポートなどについては、図を書きながら勉強するとイメージがつかみやすいと思います。
少なくとも、この資格で触れられている機材については概略図を使ってサーバにはローカルのコントローラーがあり、FCに接続するHBAがあり、FC接続されるスイッチのポートも一つ一つ役割が違うのでどのポートがどこに繋がっていくのか、などですね。
また、バックアップサーバのバックアップ方式も絵心がないなりに図を書いてみれば頭に入っていきます。

【3.おしまいに】
この資格自体はベンダーに依らない第三者的な立場で造られているので、資格を取っても即時に業務で使えるわけではないでしょう。

しかし、バックアップテープの世代管理や、バックアップサーバのバックアップ取得形式、外部のストレージ機器など高度化したシステムから、サーバローカルのRAIDコントローラまである程度押さえてあり、データセンターのオペレーションで何気なくさわっていたりしたシステムの裏側がある程度学べるのはCompTIA Storage+の強みでしょう。

インフラエンジニアとしての足場を固めたい方には是非お勧めします。