日本人とiPhone

 すっかり定着した感のあるスマホですが、多くの人は今あるスマホからiPhoneへの機種変更を考える傾向があるようです。
 背景としては、キャリアと価格面からの妥協からHTCやサムスンAndroidを購入したものの、Andoroid2.Xのもっさりとした動きや、数か月もするとバッテリーの持ちが悪かったり、洗練されていない端末デザイン(見た目だけではなく、手にした使い心地)に嫌気がさして、評判のいいiPhoneへ指向を強めるようです。
 Andoroidは4.Xになれば動きも良くなりますし、iPhoneの液晶パネルはSHARP製なので、動きに納得できない場合はSHARPスマホにすればいい物ですが、Android4.XのSHARP製のスマホに触れてもなお、iPhoneへの憧れを強める人がいて悲しい思いを強くします。
 これでは、自分たちの国の企業も雇用も守れないのではないか、と。

 iPhoneは確かに動きも良いし、皆が使っています。
 何より、安い。
 しかし――自分たちの生活を守るためには、代価が必要です。
 国の借金や少子高齢化での福祉予算の確保のために世論調査では意外な事に消費税の増税に賛成の方が多かったものですが、国内産業すなわち自分たちの生活基盤を守るためには高くても国産の端末を買うべきです。

 結局日本人は世間に従って生きるものです。
 みんながiPhoneにしていればiPhoneにし、お国が税金を上げないといけないと言えばそれに賛成する。
 それはまあ、昔から変わらない物ですが。
 自分の意志や考えを持たないとこの国の政治は政治家を選ぶだけで国民の声が反映されない物になる訳ですが、この辺りはあと何年経てば変わるものでしょうか。
 はてさて。