12/31 久しぶりに東京へ行ったら、友人がリボ払いに詳しくなっていた

 年末年始のお休みもあり、東京へ帰郷をした。
 こう言うときは家族や旧友との旧交を温め合うのが人としてあるべき姿と言うことで、中学・高校時代の連中と秋葉原に繰り出したわけですな。
 一人は冬コミ帰りとのことで、たいそうな荷物を抱えていた。会場・秋葉原とらのあなで購入した同人誌の総額は2万円にも上るそうだ。
 相変わらずの精力的な活動に驚きながらも、年末年始の風物詩ともいえよう。
 友人(以下夜空と仮称します)話題は自然に年賀状に移った。

狸「今年もまたmixi年賀状を送ったから、君も是非mixi年賀状を送ってくれ!」
夜「狸、なにを言う。年賀状などリア充のイベントをやるとは、我が隣人部の部員としては重大な背信行為だ」
狸「リア充ではないぞ。mixi年賀状には、EVAやら俺の妹がこんなに可愛いわけがないやら、まど☆マギやアイマスの絵柄がいっぱいなんだ。ジャパニメーションを愛する真実のおたくならばこそ、日本伝統行事と最先端の日本文化の融合たるmixi年賀状を送ってしかるべきではないか」
夜「ふむ。ならば聞こう。mixi年賀状とやらは支払いはどうするのだ。1通いくらなのだ?」
狸「支払いはクレジット。値段は1通180円から98円だな」
夜「く、クレジットだと!?」
狸「?」
夜「今月はもう支払いの限界に達していて、リボ払いもできない……」
狸「リボ払いだと?」
夜「何だ、知らないのか。リボ払いというのはだな……」
 そこで延々とリボ払いについて詳しく説明してくれる夜空(仮称)。
狸「もういい。分かった。一体なにを買ったんだ?」
夜「PSVita。やりたいソフトはないが、欲しいから買った!」
狸「なんちゅう無駄遣いを」
夜「そんなわけで、クレジット使えないから宮崎の住所を教えてくれ」
 そんな訳で今年はたくさんのアニメ絵のmixi年賀状を送りながらも、わしの元に届く年賀状は基本的に普通の物ばかりになりました。
 まあ、もらえないより良いけどね!

 しかし、夜空(あくまで仮称)は金遣いが荒いなあ。
 奴は、東京の実家に暮らし、データ入力のバイト社員をしながら生計をたてているが、昨年の夏には出たばかりのWindowsPhoneも手に入れてたし、iPood touchもカメラ付きの最新の物を持っている。
 地方で人権が保てるくらいの給与を貰っている正社員のわしがスマホも最新のiPodTouchも持っていないのに対してである。

 もちろんわたくし潜狸グスク、清貧という生活は送っていない。
 十二単の着付けが公開されると聞けば、1泊2日で小倉にだって行くし、会社の友人と業後に酒だって飲む。
 まあ、『白河の清きに魚も住みかねて、元の濁り田沼恋しき』の故事に従えばちょうど中間、ナニワ金融道カバチタレ!レベルのどろどろの貧困ではなく、田井中律平沢唯的な楽しみ優先でお金を使っていたら貯金できなくなっていたレベルの貧困である。
 だが、さすがに借金まではしていないし、高価なガジェットになると買い換えも二の足を踏む。
 例えば、今使っているポメラだってDM-20やDM-100が欲しくてたまらないが、使えるし、愛着もあるからDM-10を使い続けている。
 自分の生き方が正解とは思わないが――。

狸「こんなのってないよ。あんまりだよ。訳が分からないよ」
 キュゥべえとまどかの台詞をブレンドした言葉をつぶやくのがせいぜいですが、いやいやしかし何とかならないものか。
 わしにできるのは夜空(あくまで仮称)に、弊社のお友達紹介キャンペーンを紹介することぐらいでしたが、果たしてうまく行くかなあ。
 何とかなって欲しいものです。