荘内、初訪問

【1.人生の中での荘内】
 小学4年生の頃、塾の社会科で特産品は桜桃とだけ覚えた山形に、それから当時の年齢から2倍の歳月を重ねてから行きたくなるような事になるとは、当時の自分は思っても見なかっただろう。
 まあ、5年前の自分だって想像できなかったはずだ。
 社会人になってから出会った藤沢周平の作品は、自分の中で素晴らしい光を放っている物であり、宮崎に行ってから地域史・郷土史に対する魅力がやっと理解できるようになったという事である。
 気が付くとなんとかして長期の休暇を取り、宮崎から羽田で飛行機を乗り継いで荘内空港に降り立っていた。


【2.荘内雑感】
 で、とりあえず印象が薄れないその日の夜の内にざっと荘内を見た感想を日記で挙げてしまおうという企画ですね。
 以下、箇条書きにつらつらと。

・空港
 すごい小さいです。
 宮崎空港はそんなに大きくない印象がありましたが、着陸した飛行機から空港の外周をランニングしている人がすごく近く驚きました。
 まあ、宮崎空港は旧海軍の航空基地でしたし、山形空港もあることを考えると、県内のセカンド的な立場の空港なので妥当なサイズかもしれません。
 宮崎の感覚で言えば、都城(旧軍の飛行場はここにもあり、特攻基地になっていました)や延岡に空港があるようなものでしょうね。

・鉄道インフラ
 東日本だし、宮崎の日豊本線ほど少なくなはないだろうと思っていたのですが、羽越本線は列車が1時間に1本で同レベルした・・・・・・。
 これも、山形新幹線など走っているのは内陸部なので、鶴岡は県の中心部ではないため比べるのならば日南線と比べた方が妥当でしょうかね。

 本数では日豊本線レベルでしたが、新潟や秋田など隣県への接続は考慮されており、夜行列車も走っています。
 また、自動改札も完備。

 その背後を固めている資本はしっかりしていると感じさせられました。

・自然の風景
 映画の原作になった『小川の辺』で、四方に山がない風景に登場人物が不思議に感じる風景がありましたが、庄内平野は三方を山に囲われています。
 平野は広いし、山は背が高いながらもなだらかな平面を描いており、風景としては優しく感じられます。
 宮崎の低くてごつごつした山よりは東日本出身者としては懐かしさを覚える風景ですね。

・気候
 山形は東北だからさぞかし寒いだろうと思っていたのですが、これが裏切られました。
 田圃を見てみると、宮崎では7月下旬には気の早いことに稲刈りをしているのですが(温暖な気候と早い台風のせいで2月には田植えをしています)、こちらはまだ黄金に実った稲田を楽しむことが出来ます。
 雪解けが遅いことは想像されますが、しかし暑い!
 ここ1週間宮崎が涼しかったこともあり、天気予報を見てしっかり秋服で来たのですが、太陽の光は意外と強く、夏のようでした。
 東日本ですが、西側に日本海があるおかげか日没も午後6時を過ぎてからと同じ時期の東京よりは日照時間が長いか同じくらいの印象を受けました。

・町並み
 羽越本線のダイヤについては書いたとおりですが、これだけの本数ですが町並みは駅前もそこそこ栄えていました。
 駅前にショッピングモールもあります。
 宮崎は鹿児島側がシラス台地の山の中を走るから雨が降るとよく止まっていたのですがそうした事もなければこの本数でもいいのかもしれません。
 まあ、駅のすぐ後ろ側にルネサスの工場がある事も大きいかもしれませんね。
 アーケード商店街もシャッター率は宮崎より低いようです。
 歩道も縁石だけではなくて車道より高く作られていました。

 ただ、町中のコンビニの件数はかなり少ないですね。

 そういえば、走っている自動車ですが、宮崎は軽自動車の方が多かったですが、荘内は普通自動車も多いなあ。


【3.一応まとめ】
 なんだか観光と言うよりも調査レポートみたいになってしまった。
 まあ、次回以降名所や博物館を見た感想とかもお届けできればと思います。
 明日はイロイロ見て回ります!