平将門と西郷隆盛〜武士の始まりと終焉

昨日の日記ですが、書いている内にグダグダなってきたのですっきりまとめたぞ。
まあ、二重読みしたくない人はリターンしていいので、お目汚し失礼いたします。

平将門西郷隆盛は3つの共通点がある。
一つは、軍事の才に恵まれている事。
一つは、敵対する者すら取り込む人間的な魅力。
最後は、辺境で祭り上げられた末、目的も不明確なまま多くの人の不満を背負って反乱を起こしたこと。

平将門の時代は武士の誕生期と言われ、西郷隆盛は士族の最後の反乱を飾った。
武士とは、在地の開拓領主が武装化したものが原型であり、武官とは似て異なるものだ。
ナショナリズム(国家主義)とパトリオティズム(郷土主義)は良く似ているが、両者は対立する事もある。
パトリオティズムの体現者である武士が絶滅した後、一般市民を徴兵した軍隊が日本の武力集団としての地位を確立する。
よく戦前の日本人や近代化した現代にあって日本人の誇りを失わない姿を『サムライ』とカタカナで呼びならわすが、『サムライ』はこうした段階を踏んでいるから武士とは違うのだ*1

*1:元々の意味の『侍』と『サムライ』は違う物として記載しています、念のため。