増税余録

消費税が増税されてからそろそろひと月になりそうだけど、未だに増税された額に慣れず、お店でうげっとなる事が多い今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
おいらはドトールのコーヒーが200円から220円になって今までは5%を取っていなかったのかと首を捻ったり、サントリーの特保の伊右衛門が自販機は据え置き180円のためスーパーやコンビニで買うより安くなっている事に苦笑したりしながら過ごしております。

まあ、消費増税は企業の減税とセットなので、各大型小売店増税後のクーポンやポイントの発行をしてくれたおかげでイロイロと振り回される事もありました。

愛用しているセルフのガソリンスタンドのリッター5円引き券が明日までなので、休みの夜の身体を引きずってガソリンスタンドまで出かけました。
おいらが借りている駐車場はアパートから自転車で5分。

大学の前にあるお蔭で夜でも明るい駐車場は、深夜にも関わらずエンジンのアイドリング音が聞こえます。
愛車の2台左隣に駐車されているトヨタbB(先代)の運転席でギャルっぽい女性がスマホを見つめていました。
まあ、発車する気配もないからいいでしょう。
ガソリンスタンドへ短い距離のドライブをして戻ると、女性はまだbBをアイドリングさせてスマホをいじったまま。
車内のライトも点けていないので、エアコンのためにエンジンを回しているのでしょう。
自動車っていうのはプライベートな空間なんだな、と改めて思わされつつ、家族に隠れてやり取りしたいのは彼氏か誰かだろうかと邪推が働きます。

しかし、ガソリン代が勿体ない。
おいらなんぞは時速20キロに加速するまで5秒かけたり、アイドリングストップのない車なので、信号待ちで歩行者の信号機が見える時は手動でアイドリングストップをかけているくらいのケチ……いえいえ地球にやさしく運転しているのにです。
少し着込んだり、こまめにエンジンを入り切りすればいいのに勿体ないと他人事ながら思ってしまいました。
まあ、先代bBもフロントやリアのバンパーが腰かけの様に張り出しており、燃費や接触の安全性など無駄のあるデザインではあります。
会社の人と話しても大体渋い顔をされるので、自分のような価値観は少数派で、無駄が粋だと思うのが人の世の常なのでしょう。
そして無駄がある限り、増税が這い入る隙があると言ったところでしょうか。

八つ当たりじみた発想になったおいらは、くしゃりとガソリンのクーポン券を握りつぶしました。ガソリンスタンドに行ったのは良いのですが、深夜のため、クーポンを差し出すべき店員はおらず、無人営業になったので今夜は無駄足でした。
明日こそは間に合わせたいものですが、ガソリンスタンドへの無駄足分の燃費を考えるのはあまり粋でもないでしょう。
ただ、アベノミクスが国民を本当に幸せにするのか考えるのは、無駄とは別の次元の粋だと考えたいものですね。