N-BOX Slashティザーサイト公開!
【1.ティザーサイトについて】
去る11月27日、ついにN-BOX Slash(スラッシュ)のティザーサイトが公開された。
車の全体像はまだ見えないけれど、/の記号をモチーフに、菱形の写真を一杯並べた背景と、チョップドルーフを強調すべく、上半分のサイドビューとなかなか凝った作りである。
ひし形をクリックすると、5つのスタイルという事で外装と内装の組み合わせが表示される。
実際のボディカラーはツートン込みで18通り選べるみたいで、様々なニーズにこたえられそうだ。
個性的と言えば、XグレードやXターボパッケージだと8つのスピーカーとサブウーファーで重低音が高音質で楽しめるというのは、たぶん他の軽にはない楽しみだろう。
まだまだこれ以上の情報もないが、あれこれ想像するのも楽しいものだ。
【2.想像してみた〜気になる外装】
さて、公式筋では正面から見えた顔が公開されていないが、ティザーサイトのサイドビューのヘッドライトの形状から、N BOXのノーマルモデルに極めて近い顔立ちと推測される。
事実、CarWatchに掲載された写真(もしくはCG)のフロントマスクは在来のN-BOXのフロントグリルを変更した程度だ。
そうすると、11月第2週売りのベストカーに掲載されたCGイラストのMRワゴンを凶悪化させたような半眼の垂れ目っぽいライトのフロントフェイスは誤情報だったのだろうか?
雑誌の勝手な想像かもしれないとはいえ、あのCGには一定の信用度がある。同誌の11月第4週売りの想像図は2週の想像図よりは今回の報道された写真にずいぶん近いけれど、リアのドアハンドルはCピラー上にあるものはおろかドアそのものにすら描かれていなかった(リアドア自体は存在するものとして分割線が引かれてはいるが)。
なんか情報が錯綜しているなあ。雑誌のスクープの限界なのか、それともGグレードが在来のN-BOX顔で、Xグレードがあの垂れ目のヘッドライトになるのか? しかし、軽自動車の世界でグレードが違うレベルだったら部品の一部にメッキを奢るくらいで、顔丸ごと変えるとなるとやはりカスタムとかスティングレーとかプレミアムとかが付くの常だ。ベストカーでもカスタムはないと記事に書かれてはいた。
ただ、N-BOX Slashは明らかにマイルドヤンキーを指向しているように思える。偏見かもしれないけど、彼らに受けるにはやはりいかつい面構えが大切ではないか。
とも思うのだけど、ティザーサイトに意外なヒントがあった。
トップから行ける各スタイルだが、STYLE4のグライドスタイルのプレミアムイエローパールⅡ&ホワイトのツートン、STYLE5のプレミアムディープモカパール&ブラックのツートンともにX/X・ターボパッケージしか選べない物になっている。
ティザーサイトのサイドビューの造形はどのパッケージにしても変化はないので、やはりグレードによるデザインの変更はないものと考えられる。
【3.想像してみた〜内側や運転性】
内装は、おそらく5つのスタイルから色を選んでいくことになるのだろう。
運転席は一番ルーフが高く、前方の視界はほとんどN-BOXと変わりはないように思える。
左サイドミラーにある補助ミラーもあるので、左前面の死角のカバーも在来のN-BOX通り。
ただ、リアウィンドウ上の補助ミラーもないし、リアのサイドウィンドウもドアハンドルが付いているためか狭くなっている。後方の視認性は飛びぬけて優秀とは言えないだろう。
後方と言えば、シートの造形を見る限りN-BOXやN-ONEに近く、N-WGNとは裁断位置やヘッドレストの造形もちがうので、多分スライドシートではなさそうだ。
Cピラーにスピーカーを設置しているので、この前にシートが来ると自慢の音響が悪くなるから、スライドさせるわけにはいかないのだろう。
まあ、ほとんどの軽自動車がリアシートをスライドできないし、気になる人もいないだろう。
【4.おしまいに】
色々書いたが、一部のまとめサイトで話題になったようにプレミアムホワイトパールⅡ&レッドのツートンが明らかにツルみたいだった事もあり、個性的で親しみのあるデザインの車ができたと思っている。
軽ワゴンより少し背が高いだけでハイトールワゴンでは背が低い方というのは、中途半端とも誰も切り開いていない地平だとも取れる。が、音響と外観上3ドアというのは他にはない個性だし、ハスラーとウェイクがつばぜり合いするアウトドア志向の車とは別方向で魅力を打ち出そうとしているのはポリシーが感じられていいと思う。ちょうど、ダイハツのコペン、ホンダのS660という両オープンスポーツに対抗してスズキがアルトワークスの復活を謳ったようなものだろうか。
どこもニッチな世界の3番目を狙うのは大変な物だ。
この自動車からハスラーのような新しさを感じたのか、と言われると分からないけれど、いちホンダファンとしてはバリエーションが増える事は嬉しい限りだ。
さて、ホンダの未公開の新型軽自動車はS660を除いてあと2車種になる。新しい年にはその姿も拝めるのだろうか。