9/2(木)『10年先も君に恋して』視聴す

【はじめに】
 はいはい、この度の日記はわたくしとは縁遠い恋愛ドラマの感想になる。
 なんで見出したかというと、一つは、10年後の未来から現れた夫がヒロインに結婚を思いとどまって欲しいうストーリー構図とタイムトラベルという設定に心惹かれた事が第一。
 そしてこれが見る後押しをしてくれた要素なのだけど、そんな未来の夫・現在の彼氏を演じるのが内野聖陽だったからだ。

 内野聖陽といえば、私が初めて通しで見た大河ドラマ風林火山』で主人公山本勘助を演じていた俳優である。
 山本勘助は隻眼で片足の不自由な武田軍の軍師なのだが、大層醜男だったと伝えられる。
 ドラマでも勘助は醜男だと陰口を叩かれたり、憧れの姫君からは『お前が醜いのは顔ではない。心じゃ』などと罵られたりと、女子に対してコンプレックスを抱くキモメンとしては、なかなか他人事とは思えない仕打ちを受けている。
 いや、わしそこまで優秀でもないし、実際に内野聖陽の演じる勘助は男前でございましたよ? とはいえ、ハンデやコンプレックスを抱きながらも武田軍を支え、実績を上げてきた勘助にわしは憧れたし、共感を覚えた。


【おはなしと感想】
 クスリとさせられたり、むずがゆいくらいだだ甘な恋愛を見せてくれる、つーのが1話見た印象ですだ。

 すげえと思わされた部分は多々あるのだけど、ヒロイン里花の辣腕ぶりと、それでも乙女チックな部分が同居していたりとか、キャラクターの掘り下げがしっかりできているなあ、と感じた。
 それは萌えとかキャラに惚れるとは別次元なのだけど、単純でもなく、重過ぎもしない描写で20代後半で仕事をきちんとしている者を描けていると思うのだ。

 内野聖陽演じる博の方は、年を経ても夢見る少年の部分を忘れてなかったり、それでいていいお兄さんだったりする。
 後者はいかにもモテ要素なのだけど、里花が見ているのが、博そのものというよりも、博が見ている夢や、博がいる光景そのものへの憧れでもありそうで、この先が心配であります。


【おしまいに】
 とりあえず、ドラマそのものがどういう筋書きになるか楽しみ。
 過去に干渉しても決定的な運命は変えられないみたいだから、10年後の博が今の里花とどう交流し、博が何を持ち帰れるか・里花がいかに博そのものを見られるかが、10年後の未来を変える鍵になるはずだけど、さぞやハラハラさせてくれる事だろう。

 あと、内野聖陽で調べてみると、過去にNHK金曜時代劇の『蝉しぐれ』『秘太刀 馬の骨』でそれぞれ主演をしていたことが判明した。
 両作と原作者が同じ『たそがれ清兵衛』は映画・原作ともに楽しめたので、こちらも機会があったらチェックしたい物だ。

 最後に蛇足だけど、気球に乗った『宇宙ウサギ』って水月の風船ウサギが元ネタか、同じ物を元ネタにしているのかな? と愚考したけど、どうなんだろう?