グロッシーグラスコートその後
【前回までのあらすじ】
N-ONE Tourer Lパッケージの新車と人生初の安くない買い物を敢行したわたくし。
当初は安く上げる事にこだわり、コーティングは最安値を選択したが、耐久性から中レベルのコーティングを奮発し、新車の煌めきにほれぼれ。
高速道路を通った後はフロントマスクにこびり付いた羽虫を100円ショップで買ったマイクロファイバー繊維で覆われたスポンジで水拭きし、カバーを掛け、それは大事にだいじに乗っていた。が、ふと気付くと各部は黒ずみ、Cピラーや四隅にはこすったような傷が!
ホンダのディーラーさんに聞いてみると、メンテナンスクリーナーを使えば何とかなるとの事。試すとあら不思議、ざりざりになった部分もさわるとツルツルに!
【1.洗車の季節】
5月は洗車に明け暮れた。
1回目の洗車でだいぶ黒ずみも消え、表面が滑らかになったが、不思議な感覚だった。
メンテナンスクリーナーをスポンジで塗った時は、白濁とした液ごしに黒ずんだ表面がそのまま見えたが、流した後に真っ白になったり、ざりざりしていた表面がつるつるになる。
この液体には、グロッシーの表面を覆うレジン粉が含まれており、水を媒介に表面に吸着する仕組みなのかもしれない。
まあ、同じ素材と言えど、下手に塗りたくるとタミヤセメントを塗った後のプラモの表面の様にぼてっとなるだろうから、本当のところはどうか分からない。
開発元のページを見てもそこまでの情報も載っていないが、効果は間違いはないようだった。
こうして土曜日曜と2回も洗車するとかなりの輝きを取り戻せたのだが、四隅の傷跡はやっぱり残っているし、一部の傷はやはり触っても分かるようなレベルだった。
もっと塗り重ねないとダメなのか。
週明けにもう一度洗車しようと考えていた矢先、ディーラーさんから救いの電話が! 様子見に電話してきた担当営業氏に、俺は窮状を訴えた。
取りあえず見ましょうという事で、ありがたくご厚意に甘える俺であった。
【2.頭と車体に磨きをかけて】
担当氏に鍵を預けた俺は、SNIAストレージネットワーキング運用管理テストの勉強をごそごそと行った。
この資格、実に面倒である。英語でしか受験できない上に、海外から有料で手に入れた問題集は問題と解答だけしかない。
解説が一切ないので、インターネットだけを頼りに理屈をこねくりだし、自分が納得できる解説を作らないといけないのだ。
試験勉強ではシャットアウトすべきインターネットでのお勉強。加えて、図書館やカフェなど集中できる環境だとスマホの小さな画面を頼りに解答を調べ上げなければいけないので、相当の消耗を伴う。
ディーラーさんの環境は余分な物がないので集中するには申し分ないし、疲れた時は遊具コーナーで遊ぶ子供を眺めていると中々の気晴らしにもなる。
加えて、資格でメンテ代や来るべき買い替え費用を稼ぐのだと思えば、人を働かせている事に対する申し訳も立つという物だ。
担当氏が戻る頃には意外と進んだ結果に満足できた。
さて、肝心のN-ONEはというと、見違えるような状態の良さに目を見張った。
四隅の傷跡はすっかり消え、テールランプ周辺の傷も全く目立たない。
磨きをかけたとの事で、一時はどうなる事かと思っていただけに安心した。
見事な対応に気分がよくなった私は、お礼と共にディーラーさんを辞して、都城の島津寒天工場の跡地を見に行った。
山の中で少し埃ぽかったので、さらにその一週間後の洗車した直後の状況の写真をUpするぞ。
ご覧のとおり、ボンネットは宮崎の初夏の夕日にハレーション気味に輝き、側面はボリューム感あるラインを感じさせられる反射が見て取れる。
意外と車の状態というのは、精神面での影響は大きく、試験勉強の合間に綺麗な車体で日南海岸を走らせると、勉強に明け暮れて休まらない休日も気分は晴れやかになった。
瞬間的にではあるが、自己最高記録のリッター26.2キロを表示できたのは嬉しい限りである。
さて、3回に及ぶ5月の洗車と、6月に一回した洗車でメンテナンスクリーナーも半分くらいなくなってきている。
値段を聞くと200CCが2500円だそうで意外と高いが、通算で1回300円程度と効果を思えば高すぎるほどでもないだろう。
とりあえず、寒くなるまでは頑張って手入れを続けたいものだ。