N-BOX Slash発売間近! 軽ハイトールワゴンの境界って?

senri_gusuku2014-12-12


 ベストカー2015年1/10号、ホリデーオート2015年1月号と表紙に小なりと言えどもN-BOX Slashの写真が掲載される雑誌がコンビニに並ぶようになった。
 両誌の発売直前記事によると、発売は12月22日。
 背の高さは以前の記事だと1660mmだったと記憶しているが、1670mmに上方修正された模様だ。まあ、前回の私の日記の記載が記憶違いという可能性も否定できないのだけど、その雑誌も今は人に貸しているので確かめる術はない。

 いずれにせよ、N-WGNよりは背が高い事は間違いない――。と言っても、それだけだとポジションが中途半端に思える事は否定できない。
 軽自動車は、前長と全幅はどの車種でも基本的に同じだから、そこまで違いがあるか分からないのだ。
 そこで、ここは趣向を変えて各軽トールワゴンと軽ハイトールワゴンの室内のサイズを比較できる表を作成したぞ。

等級 メーカー 名称 高さ(mm) 室内長 室内幅 室内高
軽ハイトールワゴン ダイハツ ウェイク 1835 2215 1345 1455
軽ハイトールワゴン ホンダ N-BOX  1780 2180 1350 1400
軽ハイトールワゴン ホンダ N-BOX+ 1780 1885*1 1350 1400
軽ハイトールワゴン NMKV DAYZ Roox 1775 2235 1320 1400
軽ハイトールワゴン ダイハツ タント 1750 2200 1350 1365
軽ハイトールワゴン スズキ スペーシア 1735 2215 1320 1375
ホンダ N-BOX Slash*2 1670 2180 1350 1290〜1315
軽トールワゴン スズキ ハスラー 1665 2035 1295 1250
軽トールワゴン ホンダ N-WGN 1655 2055 1355 1300
軽トールワゴン スズキ ワゴンR 1640 2165 1295 1265
軽トールワゴン ダイハツ ムーヴ 1630 2080 1320 1280
軽トールワゴン NMKV DAYZ 1620 2085 1295 1280
軽トールワゴン ホンダ N-ONE 1610 2020*3 1300 1240

 N-BOX Slashの室内サイズは発表されていないので、N-BOXを元に仮想値を作成した。室内幅はほぼ同じだろう。ルーフの後方への傾斜こそあるが、ボディ後端は地面と垂直だから室内長はN-BOXと同等のはずだ。室内高はN-WGN方式の全高から355mm減らした高さ1315mmと、N-BOXと同様380mm短縮した1290mmの間の幅だと思われる。

 まずは外側から。N-BOX Slashの1670mmは既存の軽ハイトールワゴンで最も小型で燃費のいいスペーシアの1735mmよリ65mm低い。既存のトールワゴンで最も高いハスラーの1665mmよりも5ミリ程度大きい。こう書くと軽トールワゴンとの差はわずかで、軽ハイトールワゴンのカテゴリに入れるのは少々強引な気がする。だが、室内のサイズとなると話は分かれてくる。
 室内高は、想定される最低サイズでもハスラーより高い。ホンダ特有のセンタータンクレイアウトと、ハスラー特有の大き目のタイヤがもたらした差だろう。
 別にハスラーが特別低いわけではなく、他の軽トールワゴンでも高めのDAYZやムーヴよりも天井が高い事になる。唯一仮想サイズの最低値ではN-WGNより低い事になるが実際はどうなることやら。
 室内幅もN-BOX Slashのサイズはムーヴよりも3センチほど大きい。これまたN-WGN以外には勝っている。
 室内長は原型車ゆずりの2180mmを保持できるだろうから、最も長いワゴンRにも勝る。

 こうして数値を見ると、N-BOX Slashはまず外側の寸法でN-BOXファミリーのアイデンティティを保ち、室内スペースで軽トールワゴンの大半を上回る軽ハイトールワゴンとしての広さを実感できるのだろう。
 ただし、トールワゴンの室内サイズで最大のライバルとなるのは、N-WGNだろう。こうなると室内高はやはり1300を上回っているのではないかと思えてくる。

 さて、今回は推定値での比較がメインになり、今回報道された燃費や価格については触れられなかった。
 次回N-BOX slashで日記を書く時はその辺りも触れようと思う。

*1:N-BOX+はN-BOXと寸法がほぼ同じだが、後部席がより前方にあるため、後部席後端をまで室内長として計測するとこの数値になる。

*2:室内長は仮想値

*3:ディスプレイオーディオ搭載車は2045