都城でエロマンガ先生になる

 6月に梅雨入りしてから、宮崎は毎日のように雨が降っていた。
 久しぶりに晴れ間がのぞいたこの週末、私は都城島津邸の常設展を見学し、帰りに国道10号線沿いにあるチェーンの書店に立ち寄った。

 みやざき文庫のコーナーで地方史や民俗学の本をしばし楽しみ、店内を一巡すると、成年コミックのコーナーで私は足を止めた。
 新刊があるじゃないか!

 食指をそそられる本は何冊もあった。スマホのメモ帳機能にタイトルをリストアップすると、13冊あった。
 ここはセルフ作戦会議だ!
 一旦マイトライドロンに戻ると、雨が降ってきた。
 南九州の大きな雨粒は、のぼせた頭を冷やせ考え直せとバラバラとルーフを叩く。
 通り雨がやむまで沈思黙考をした私は、5冊に絞り込んで書店に舞い戻った。

 入り口のドアを推した時、二人の少女があとにいた。後ろ手にドアを開けておいてありがとうと言われる善行を積んで、目的のコーナーへ。

 迷わず5冊。指折り数えて数の一致を確認。
 レジに向かうと、店員は花澤香菜みたいな細い色白美人ではないか。
 しかし幸運なことに、私の思春期は終わっていた。
 迷わずバーコード面を上向きにしてカウンターへ5冊の本を積み上げた。
「お買い上げありがとうございます!」
 言われた。清々しい表情で。
 その笑顔が、銭の種へ向ける営業スマイルか、エロマンガの在庫管理から解放される喜びからか、私は分からなかった。
 今からして思えば、成年コミックコーナーでほぼ全巻表紙を見ていた不審人物が万引き候補生ではなく、上客だった事への安堵かもしれない。
 満点になったポイントカードと、重いビニール袋を助手席に私はトライドロンのイグニッションボタンを押したのであった。

 霧島酒造の最寄りの書店だけあってなぜか焼酎の紙パックが入り口のコーナーに詰まれ、酒臭い書店での出来事じゃった。

 翌日会社の先輩に話したら、
「その人会社に転職して来なければいいですね。あ、エロマンガ先生! て呼ばれますよ」
 と言われたけど、まあ来んじゃろう。

 ちなみに博物館で日本文化に触れた後だけあって、5冊の表紙のうち、2冊はヒロインが和服だった事を補足しておこう。
 向学心も欲も満たせる、パーフェクトサタデーだったぜ。

2015年ライフハック中間報告〜意識低い系、あるいはアッパープアークラスの戦い

【1.三日坊主? この冬に坊主頭にしたらどうなると思ってるんだ?】
 一年の計は元旦にあり。
 そんな訳で、年末年始出勤で遅れた元旦を過ごしたわたくしは、実家の便利さからライフハックとして家事の軽減を考えた。
 その一、炊飯器の拡大。
 その二、食器洗い機の導入。
 第一の矢は通販クリックで早速果たされた。
 さて、第二の矢は放てるのか――。


【2.生活のための生活を生活する】
 いきなりだが、食器洗い機の導入は難敵だった。
 何しろ我が家にはスペースがない。
 大量の書籍やCDやプラモを収めた棚が壁を占拠し、お蔭で食器洗い機を載せるステンレス天板の棚を置くスペースを作れないのだ。
 棚一つ分のスペース。それを等価交換すればいいわけだが、問題は中身だ。愛着もあるし、安からざるお金をつぎ込んだ物だ。なんとか納得いく方法で捌きたい。
 そんなわけでここしばらく帰宅後の自由時間は、キャリアアップのためのお勉強とか仕事の振り返りとか社会人としてやるべき事を全てスルーして、不用品を古本屋やハードオフに売却するための仕分けに明け暮れた。
 この作業のおかげで今まで閉まらなかった箪笥が閉まるようになったり値段が付かないだろうと思っていた古い恐竜博の目録や映画のパンフなどバーコードのない商品すら売る事が出来ると知ったのは大きな収穫だった。
 片付けついでに、アマゾンなどの通販で不用品になる段ボールを切ってカーテンレールの上に載せる覆いを作った。これは、カーテンで断熱されるはずの外の冷気がカーテンレールの隙間を通って室内に伝導する事を防ぐとともに、シフト勤務で遅い時間に起きればいい日に隙間の光の眩しさから無駄に早く目が覚める事を抑止する効果があるはずだ。
 こうして物を引っ掻き回している内に新しい事に気が付いた。

 棚一つ破棄しなくてもよくね?

 コロンブスの卵、いや身も蓋もない話しだ。が、今まで床置きしていた物を食器洗い機設置予定の棚の中に引っ越しさせられれば、フリーの床面積を変えずになんとかできるんじゃないかとどんぶり勘定か悪魔の誘惑が頭を掠めてきた。
 んじゃ、設置費用を見積もるか!
 頭の悪い発想に屋上屋を重ねたテンションで設置用の棚の値段を見ると目の玉が飛び出した。4-5万はするのだ。
 食器洗い機は借金しても買うべきだと思っていた。
 4-5万くらいは払える貯金はある。だが、現実にその金額を動かすとなると二の足を踏むもの。
 よく人の勇気を例えるのに、畳の上でする死ぬ覚悟と、いざ戦場でする覚悟の質は全く別物だという言葉がある。
 うむ、この言葉を考え出した昔の人は偉い。
 折しも、今年の大型支出の第一弾の帰郷は過ぎ去ったが、第二弾の出水ツル紀行が待っていた。
 この勝負、待った!
 実に弱くズルい発想だが、しかし食器洗い機を買いさえすれば故障するまで私の勝ちは約束されるので、問題をいったん棚上げした。もう置く棚ないのに、こういう時心の荷物ってどこにでも仕舞えるから便利だよね。


【3.クオリティ・オブ・ライフへの逃避と戦い】
 そんな意識低い系、あるいはアッパープアークラス特有の意志薄弱さで現実逃避を果たしたわたくしは、逃避先として新しい問題に取り組んだ。
 一つは、缶切りの購入。
 実家で食べたお汁粉のおいしさに、ふとストレスでプリンやケーキを買う生活に疑問を感じたのだ。
 お汁粉は餅も入っており、四国のある地域では雑煮の代わりに食卓のメインを飾る事もある。つまり、ストレスでスイーツを食べたい時にお汁粉をメイン食事にすれば不要な体脂肪を溜め込むこともなく、食費も圧縮、日本の伝統文化を一つ守れるという三兎追う策略を立てたのだ。

 延びる餅をかみしめ、小豆の甘みに脳内物質を喚起されたわたくしは、もう一つの問題に気付いた。
 お盆がない。
 この事はさして問題にならないように今まで頑張ってきた。
 食器洗いがそもそもめんどくさかったわたくしは、なるべく食器を使わない食事として鍋物とご飯という組み合わせを黄金コンビにしてきたのだ。
 ただ、去年の夏あたりから炒め物に嵌ると、ご飯とみそ汁と炒め物という最低3品が机に並ぶことになる。
 不器用者なので、一度に運べる品目は1-2品目。キッチンと机の移動が多いのはロスタイムだ。実家に比べて狭いアパートだが、たまに惣菜とかで食器やドレッシングをたくさん運ぶ時はストレスになっていたし、実家で家族4人の食器を片付けるのにはやっぱりお盆を使っていたではないか。
 これは……時短になるかもしれない。
 アマゾンで調べると意外と高く、2000円くらいするのだけど、大戸屋の定食みたいにお盆の上で食事が完結すれば出すのも片付けるのも楽だし、仮に汁物の滴をこぼしてもお盆だけ拭けばいいのだから汚れる範囲を狭められる。
 これはいい!


【4.人生という冒険は続く】
 そんな訳で、結局現状はこんな感じになる。

第一の矢:炊飯器の大型化 〇(古い炊飯器売却済み)
第二の矢:食器洗い機の導入 △(スペース作成中、関連機器の調査中)
第三の矢:カーテンレールの覆い 〇(作成完了、運用中)
第四の矢:缶切りの導入、スイーツと食事のクロスオーバー化(導入完了、運用中)
第五の矢:お盆の導入による食事関連時間の短縮化 △(仕掛かり中)

 意外と精力的に頑張ってるなあ。負けるもんか。
 意識低い系、アッパープアークラスのこれからをご期待あれ!

N-BOX Slashは、意外性と付加価値で勝負か!?


今週のお題「今だから言えること」
【1.はじめに】
 N-BOX Slashも発売から1か月近く経ち、道々ホンダディーラーの近くを通りかかると特徴的なツートンカラーやクーペ風ボディが目に付くようになってきた。
 さて、発売前にN-BOX Slashについていくつか予想の日記を書いた。

2014年11月15日 N-BOX/(スラッシュ)の事前情報が!
2014年11月29日 N-BOX Slashティザーサイト公開!
2014年12月12日 N-BOX Slash発売間近! 軽ハイトールワゴンの境界って?
2014年12月13日 N-BOX Slashは『お買い得モデル』なのか?

 諸元も公開され、ある程度報道も出そろってきたので、答え合わせでもしてみようかと思いますです。
 これもまた『今だから言える事』って奴ですね!


【2.室内サイズやもろもろ】
 さて、早速室内サイズから。
 室内長/室内幅/室内高は、それぞれ2180/1335/1290ミリメートル。
 長さは在来のN-BOX通り。幅は通常のN-BOX(1350)、N-WGN(1355)よりも少し狭い。高さは在来のN-BOXと同様、全高から380mm短縮した1290mmのようだ。幅が狭くなっている理由はきちんとあるようなので後述する。
 在来の規格を当てはめて考えるような車種ではないだろうけれど、他社の軽トールワゴンよりも室内のサイズは大きいので、軽ハイトールワゴンのカテゴリに入らなくもないぎりぎりのアイデンティティを保てる作りになっている。ここらは予想がほぼ当たっていたようだ。
 予想が外れた部分というと、リアシートのスライド機能だ。
 シートのデザインや裁断面がN-WGNよりもN-BOXやN-ONEに近いためおそらくスライド機能はないと思っていたが、ウルトラシートだそうで、N-WGNでは省いたチップアップ機能(座面を跳ね上げて床面を広く使う機能)や、荷室と面一になるダイブダウン(背もたれを前に倒して荷室を広げる)機能まで保持している。
 相当な使い勝手があるし、N-BOXと同様に確保した前後幅を有効に活用できる素晴らしい機能だと思う。

 もう一つの予想として、防音のための装備が追加されるのではないかと書いた。
 ここに関してはデフォルトでの防音について公式ページに記載はないが、日経トレンディネットの記載によるとサウンドシステム搭載車には遮音材が追加され、デッドニングキット(ドアの共鳴を抑える装備)まで用意されているという。

激戦の軽市場にファッション性と音楽で勝負!? ホンダ「N-BOXスラッシュ」

【試乗】ホンダ N-BOXスラッシュ 試乗レポート/今井優杏

 日経トレンディネットをそのまま読むのならば、遮音材はデフォルトで付き、『用意されたデッドニングキット』が、オプションのピュアサウンドブースなのだろうか。
 ピュアサウンドブースの解説図を見ると、ドア内部に制振シート、吸音シートを設置するようなので、このスペースから室内幅を狭めているのだろう。
 試乗レポートで提供された個体がデフォルト装備のままかピュアサウンドブースが装備されたのかは分からない。が、室内の広さを快適さのためと捉えるならば、乗り心地も快適さであり、品質をうまくシフトさせたと捉えるべきなのだろう。


【3.新装備、新技術!】
 予想的中でどやぁ、ばっかりだと面白くないし、わし本人もそんな奴のブログは読んでいて不愉快なので、きっちり予想外なところも書くぞ。
 まずはツートンカラーの改善。
 N-BOX+以来、そしてN-ONEでブレイクしたNシリーズのツートンカラーだけど、N-BOX Slashはきっちりと進化していた。
 N-ONEはリリース当初ツートンカラーの納車は7〜4か月くらいと言われていた。これはおそらくツートンの主体をルーフが黒い物にしていたため、工数が掛かっていたのだろう。
 発色の鮮やかな本体色の塗装をして、ルーフを残してマスキングしてルーフに黒の塗装をするのは、マスキング面積の多さから大変なものだと考えられる。
 だからこそ、変更や追加のあったカラーは基本的にルーフを銀色や白を主体にしている。これならば、色を塗られたルーフをマスキングして、隠ぺい力に劣る本体色を塗っても問題はないのだろう。価格面でもその工数の差は明らかで、N-ONEも、N-BOX Slashもルーフが白や銀のツートンは59400円高だが、黒いものは75000円高になっている。
 これは、軽のツートンで一日の長があるスズキも同様であり、例えば、ラパンやスペーシアでもツートンは白いルーフが主体となっている。
 また、ルーフのガーニッシュ(銀色のラインですな)や一部を別パーツにする事で、作業工数を1/4にする事が出来たという。単純に計算はできないが、N-BOX Slashや今のN-ONEなら、ツートンカラーの納期はもっと早くなっているだろう。
N-BOXスラッシュは2トーンルーフを前提に設計されていた!

 視点を内部に移すと、装備が豪華である事に気付く。一番廉価なGパッケージでもプラズマクラスター内蔵式のエアコンが付き、Xパッケージ以上は在来のNシリーズならばSS(鈴鹿スペシャル)しか付かないようなシートヒーターが付き、ステアリングヒーターまで付くという。

 予想外に加えて新技術・新装備に関する事を書いたので、肝心のスピーカーの機能に触れたいところだ。が、ここに関しては音楽の成績が2だったので、わしは何も言えんとです。
 まあ、詳しい人を満足させそうな記事があったので、そちらをご参照ください。

【ホンダ N-BOXスラッシュ 発表】専用オーディオに日本の価値観が潜む


【4.付加価値とこれからと】
 いち消費者としてはいい物が安くなるに越したことはない。
 だが、安いものが当たり前になれば、社会人としての自分の仕事も法律違反のサービス残業偽装請負二重派遣により、買いたたかれる構図が見えてくる。物の価値に見合った値段を当たり前に設定できなければ、近代的な消費経済はシュリンクしていく。 
 ニューモデルマガジン X2015年2月号によると、軽自動車やコンパクトカーは利幅が少なく、コーティンングやメンテナンスのサービスなどでディーラーは利益を上げるゼロ円ケータイのような商売をしているのだという。

 軽自動車としては高いが、装備や機能は多くの物を持つN-BOX Slashは、それを必要だとか欲しいとか考えればお得である。スズキのアルトやマツダのSkyActiveのように純粋に車としての機能を高めるべきだという声も分かる。だが、ヘビーユーザー以外の声や、実用品としては今の性能で満足しているのでよりも嗜好品としての側面が欲しいユーザーが気持ちよくお金を払える一つの解を示している。
 ベストカー2015年1月26日のホンダ執行役員へのインタビューによると、N-BOX Slashで初代Nシリーズは完結し、次回はN-BOXのモデルチェンジだそうだ。
 その前の1月10日号の地獄耳コーナーだと、N-BOXの改良は'15年の2月ではないかとの事だが、それがこのモデルチェンジなのだろうか。

 これからもNシリーズがワクワクさせてくれることを願って筆を置きたい。

S660とアルトから見るお上への対策


【1.遅ればせながら、ベストカー2015年1月26日号のS660情報でも】
 年末年始にバタついて更新が遅れたけれど、まとまった時間もできたので更新するぞ。
 まあ、雑誌記事を見て妄想を膨らますのがこのブログの趣旨。リアルタイムで正確な情報を重視する方は東京オートサロン2015の速報とかをご覧あれ。


【2.突破!? 自主規制】
 まったく買える見通しが立たない軽スポーツに私がここまで粘着しているのも、デザインのかっこよさと、それ以上に軽自動車の64馬力自主規制を突破できるかどうかが気にかかっているからだった。
 紙メディアとして最新である本ベストカーの情報によれば2015年4月に発売されるのは、64馬力車のみだが、100馬力車はS1000が追加設定されるタイミングで登場との事。
 ホリデーオートの記事では、100馬力版のS660は登録車扱いとして発売されるとの事で、モーターショウ特集のベストカーでも100馬力版のS660が記載されるだけで、それが軽自動車の自主規制を破るものなのかは明言がなかった。が、今回の記事でS660が100馬力自主規制を破るだろうというのは講談社の変わらぬスタンスという事が分かった。
 まあ、4月からの増税は不可避だが、それに伴い、軽自動車にもエコカー減税が適用されるのでお役所とも一時休戦と言ったところだろうか。
 以前の記事にも書いた通り、軽自動車がガラパゴスであり続けるのならばいいのだけど、TPP対策で国際市場で戦うには100馬力というのはオーバースペック過ぎる。
 私自身としては、100馬力というのはお役所と取引をするために切りのいい数字を挙げているに過ぎず、譲歩した状態で国際Aセグメントとして75〜85馬力を勝ち取るシナリオではないかと考えている。
 自主規制の壁はたぶん厚い。
 例えば、14年の秋にリニューアルされたスズキのワゴンRもそうだ。ハイブリッド動力『S-エネチャージ』を搭載しているのは、N/AエンジンのワゴンRのみで、ターボモデルはモーターアシストを付けると64馬力を越えてしまうからか搭載はなし。モーターアシストが動力のアップグレードに繋がると判断されたからか、スペーシアはノーマルと上級モデルであるカスタムにそれぞれターボの設定があるが、新ワゴンRのノーマル最上級グレードはN/Aエンジンと『S-エネチャージ』の組み合わせだ。
 動力が増えたワゴンRこそが真っ先に規制を破れそうなものなのだが。
 もちろん、スズキとて大人しくやられている心算もないのだろう。当初新型アルトの燃費をリッター40キロにするのは、増税分を燃費で取り戻すためと説明されていた。
 結局発売されたアルトの燃費はリッター37キロだったわけだが、それでもアクアと並んでガソリン車ならば市販最高クラスの燃費だし、S-エネチャージも搭載していないので、今後の政治的・あるいは技術的な動向次第だろう。前者は増税、後者はS-エネチャージの改良だ。ワゴンRの価格上昇分が燃費で取り返しづらかったから、より低価格で提供できるようになれば復活の可能性は高いと思う。
 いずれにせよ、各社各様の不利な状況を覆すためのカードを用意しているのはさすがだ。

 かつてホンダはアメリカの厳しい排ガス規制をクリアするために、画期的なCVCCエンジンを作り上げた。
 CVCCエンジンのテクノロジーには、第二次世界大戦のさなか、ガソリン不足の中自動車を動かすための旧ソ連のテクノロジーが使われていたという。
 本当に物を作り出していく技術者というのは、苦境にあってブレイクスルーを見出していくものだなあ。

 NMKVもスズキもダイハツもホンダも、それぞれの技術力と政治力(?)で増税の逆境を覆せるか。2015年の軽自動車の発展が楽しみにしたい。

【快報】キモメン、若年リア充に圧勝する

 日も暮れた地元の駅前で、家路についていた。
 駅前の人通りは、私が東京を離れた4-5年前よりも増えており、東京の繁栄ぶりを肌で感じられた。
 たまに全身黒づくめでマスクの方がいてぎょっとするが、それは私も似たようなものだ。
 頭にはローソンで買った黒いニット帽、身体は10年物のダークグリーンのダウンジャケット(それでも1か月前にはクリーニングに出している)、セブンイレブン製のライダー用の風を通さない黒い手袋、ボトムスはジーンズメイトのライダー用の黒いズボンと全身真っ黒な上に、防寒性を重視するあまり自転車オンリーのくせにバイク乗りのような恰好でノソノソしているんだから怪しさ満点である。
 南九州の温暖な環境に慣れ親しんだ身としては南関東の寒さは堪える。産地偽装の南九州人だが、人は易きに流れるもの。こらまた仕方のない事だ。

 家路を急ぐサラリーマンの方々をひょいひょい躱しながら歩いていると、一組のカップルが目についた。制服姿の男女だが、軽いトラブルを抱えているらしい。
 女子の方が自転車を引き出そうとしたら、隣の自転車のスタンドを誤って起こしてしまったようだ。男子の方は何もできずに立ち尽くしている。
 私は彼女に一声かけて自転車の荷台を取ると、素早くスタンドを上げるとロックをかけた。
 ひとまずうら若き乙女を器物損壊の罪から救えたのは、一日一善にカウントしてもいい行為だろう。
 結果だけでも満足なのだが、二人からありがとうございますと言われたのは嬉しかった。

 彼女のいない時期が長い人生は、例えば中高生で恋人を作っている人間よりも私が決定的に劣るのではないかと疑念が付きまとう。
 それはまあ一面の真実ではあるのだが、少なくともこの瞬間、私の行動はリア充男子よりはるかにイケメンだったと思う。地がキモメンだろうと後天的な学習と行動でなんとかなるものだ。
『兄さんのことを責められねぇなぁ……。リア充だけは、許せねえ!』(三木眞一郎の声で)
 という心理があった事は否定しないけど。
『そういうことができるのも、また人間なんだよ』(また三木眞一郎の声で)
 今年もリア充社会を狙い撃つぜ!

au HOME SPOT CUBEの通信速度は?

 久しぶりに実家に帰ると、見慣れたバッファロのごつい無線LANルーターではなく、白い立方体で可愛いやつが無線LANの場所に納まっていました。

 au HOME SPOT CUBEです。今auショップで無料で貸し出してくれるあいつですね。
 AOSSボタンをプッシュして早速スマホとPCを接続。ありがたく使わせてもらっていたのですが、Amazonアフィリエイトのリンクをぽちぽちしている内にふとした事に気付きました。
 こいつ、通信速度遅くね? と。
 東京のありがたみで早速近所のauショップに散歩ついでに立ち寄って聞いてみたのですが、ショップでも速度を示す資料がないご様子。
 Google先生に伺ってみると、au HOME SPOT CUBEの通信速度は、最大150Mbps
 auがわざと遅くしているとか陰口を叩かれているらしいです。
 とりあえず、上記のQ&Aを見ると市販品の中で安い無線LANルーターよりも数段遅いらしい。
 気になってアマゾンを見たところ、一番安いエレコムの300Mbpsのマシンが1969円、866Mbps使えるルーターでも4410円だとか。

 うーん、こりゃ意外と安いですねえ。
 au HOME SPOT CUBEは、IEEE 802.11nと言っても、MIMO(マイモ)を省いているので、150Mbpsを2ストリームにした300Mbpsが利用できないかららしいっす。
 この事は、おそらく最新のスマホでも下り150Mbpsが最新の通信速度なので、それに合わせたスペックの低価格で調達して無償配布する必要があるからでしょうね。
 それでもLTE回線を圧迫せず、グローバルIPアドレスを使わないのは大事な事です。それにLTE回線で150Mbpsを出せるのは僅かな地域なので、スマホだけのユーザーには劇的な効果があるでしょう。
 ただ、ストリームが一つしかないので、複数のIT機器を使う場合、ストリームの切り替えが発生し、通信速度が思ったように出ないのかもしれません。
 やはり正式なルーターを買った方が良いらしいっすね。

2015年をいかにライフハックするか

今週のお題「おとな」

【1.せめて、人間らしく】
 年末年始出勤の代休を東京の実家で過ごしているわたくし。
 家族からの暖かいおもてなしと、インフラに恵まれた東京と旧友がたとのコミュニケーションのありがたみを感じながら過ごしております……ていつかどこかで書いたな。

 人間として大事な物は、時と場所を問わず変わらないと言うことですな。
 こうして長期の休みで宮崎を離れる度に思うのは、もっとやりたい事ができる暮らしをしたいってっことです。
 おとな、つーか社会人は学生時代よりもやる事は多いし、同時に欲も増えているのでなかなか面倒な物です。


【2.生活は集金システムだ!】
 やりたいことを担保するのはお金と時間なわけですが、なかなか両者の相性は悪いものです。

 今までは時間を使ってお金を捻出する方法が主体でした。
 弊社は見なし残業性を取っており、残業時間も見なし残業の範囲に収まるレベルで働いているので、自炊をして食費を浮かすとか、洗濯のサイクルを上げて衣類のローテーションを切らせないようにして服を買わないようにするとか家事方面でコストを浮かせておりました。
 当たり前と言えば当たり前の生活サイクルですが、なかなか面倒な物。自動車を買うのが至上命題だったので1年半頑張った訳ですが、契約の書類にサインしてからは一気に気が抜けましたわ。

 ただ、それまでの食事に手間をかけないけど飲み会が頻発するような人間関係や、可能な限り自炊しないような生活には戻れなかった。
 そこで次なるより人権ある暮らしにステージアップする方法を考えるわけです。


【3.人権をめぐるたたかい】
 第一に、炊飯器の大型化。
 今までの自炊の手間を増加させていた要因の一つは、炊飯器が3合炊きである事。
 朝食に米を食べ、弁当の米を詰め、夜の分を食べると、ほんの少しのご飯が余るだけで、翌朝を考えるとまた内釜にこびりついたご飯とぬめりを洗い落として米を研ぐ煩わしいサイクルが待っています。
 炊飯器が大型化すればそれも解放されるはず。
 一般家庭用としては大型である5.5合の炊飯器にすれば、単純計算で毎日の作業が2日に一回になるので、2ー30分(仕事上がりで疲れているので、呆れるほど時間がかかります)が1週間で3回浮き1時間〜90分。1ヶ月4週間とすれば4時間〜6時間の確保に相当します。つまり、週に視聴できるアニメを2本増やしたり、2週に1本は映画を見る時間が捻出できるレベル。
 釜が大きければ大きいほどいいのならば、さらに大型化したいところですが、5.5合より大きな釜はあまり見かけないので、購入しても扱いが難しいのかもしれません。とりあえず、5.5合で生活してさらにライフハックしたい時に考えましょうかね。

 第二は、食器洗い機の導入すかね。
 おいらの実家にはそれこそ小学生の頃からあったものですが、いざ一人暮らしをすると当然ゼロからのスタートでこれまた存在しない。
 子供の頃からあるとセレブ扱いされたり、一人暮らしならいらないとか言われる物ですが、しかし実際問題あった方が圧倒的に楽なのは間違いない。これまた帰郷の度に実感しているのですが、住んでいるアパートのキッチンに設置スペースはないし、うっかり本棚をキッチンのすぐ隣までおいたので、流しの横に棚をセットするわけにも行かなくなったんすな。
 設置する食器洗い機は3〜5万円の範囲ですが、それくらいは普通預金を引き出すかクレジット決済でなんとかなる額なので、部屋の片付けだけっすね。
 食器洗い機のライフハック効果は1日3ー40分の食器洗いを15分程度に縮めると考えて、15〜25分! 1週間で105分〜175分、1時間45分〜2時間55分。1ヶ月では7時間〜11時間40分。1週間でライトノベル1冊読めるくらいの時間が捻出できますね。

 もちろん、今までの生活だって山あり谷ありなので、毎日自炊や食器洗いはできていません。ただ、これだけ時間が作れるシステムは趣味や仕事のための資格にも有効です。そうそう、余暇や自分磨きだけではなく、株式投資やFXの勉強をして実行すればすぐに効果のある実利にもつながるでしょう。

 さし当たっての為に、早速ヨドバシの通販で5.5合の炊飯器を発注しました。
 今年は欲張りを実現させる年にしたい物ですね。